焚火台

焚火台の必要性とその発祥、メリット

2022年9月17日

今回は焚火台って何故必要なのか?そもそもどうしてでてきたのか。を記載していこうとおもいます。

焚火台ってそもそもいつ頃から使われていたの?

1996年頃から使われているよ。

焚火台は1996年にアウトドアグッズメーカーのスノーピークが発売したのが起源で、そのころから使われだしました。
それまでは、直火に焚火をするのが一般的でした。
BBQ台をつかって焚火をする方もいたそうですよ。

そうなんだ、今は直火で焚火していいキャンプ場、少ないよね?

そうそう、現在は直火で焚火ができるキャンプ場は今はあまりなく、焚火台で焚火をするのが一般的なんだよ。

当時は今ほどに環境に対する意識が高くないのも一つの要因ですが、そもそも焚火台というものがなく、直火で焚火をすることがごくごくあたりまえでした。

しっかりと焚火をおこなった後に炭、灰をしっかりと処理する人ももちろんいらっしゃいましたが、第一次キャンプブームのまっただなか(1990年頃)マナーの普及、浸透が追い付かず、炭や灰を地中に埋めて帰ってしまう方が多かったのです。

そのためキャンプ場の緑はあちこち黒く焦げてしまったり、掘り返した部分も汚くなり、雨が降ったあとは灰が地中より上がってきてしまったりととにかく折角整備されたキャンプ場が汚れていました。そのため、直火ができるキャンプ場がどんどんと減っていってしまったのです。

そういった状況をみてキャンプ用品メーカーのスノーピークが焚火台の開発がスタートしました。

それは『THE SNOW PEAK WAY』にて以下のように語られています。

「私たちは撮影などで多くのキャンプ場を訪れる度に、黒く焼け残った無残な焚火の跡を見ては嫌悪感を覚えた。「自然にダメージを与えずに焚火を楽しみたい」という明確なコンセプトの下、地表を守りながら焚火を楽しむためのギアの開発がはじまった。」

『THE SNOW PEAK WAY』

そして、現在ではあたりまえになった焚火台には様々なメリットが様々あります。

メリット

  • 焚火の設営が簡単
  • すぐ移動できる
  • 地面を傷めない
  • 調理ができる ...etc

焚火の設営が簡単

直火で焚火をする場合、まず手ごろな場所を見つけ穴を掘って火床を作るところから始めます。穴を掘らずに初めてしまうと草が生えている場所では燃え移ってしまったり、風ですぐに炭が舞い上がってしまう危険があります。穴を掘ったとしても、根っこがあり掘り進めることができない。水が上がってしまうような湿地では火がつかない、つきづらい可能性もあります。

また、河辺は岩が多く掘りづらい等の問題が発生します。しかし、焚火台であれば、焚火台を組みたて置くだけで設営が完了します。焚火台の足の位置によっては多少でこぼこした地面であっても設営できます。

すぐ移動ができる

先に記述した直火の焚火では穴を掘らなければならず、移動させるのが容易ではありません。

何故移動させるのか。そのような疑問も最もだと思いますが、設営後、風向きが変わり移動を余技なくされることもままあります。そのほか急な雨が降ってきた場合、雨がかからない場所(タープの下等)、キャンプサイトが空いてきたので他の場所へ移動したい!といったことにも対応できるのが魅力的です。

もちろんタープは難燃焼性のタープを利用することをおすすめしますし、焚火の移動の際は熱くなっているので、軍手やファイヤーグローブをはめ、しっかりと手を守ってください。

地面を傷めない

焚火台は地面に直に薪を置き火をつけるのではなく、足のついた台に薪を置き火をつける。そのため、地面を傷めることが少ない。

「少ない」と記載したのは火には輻射熱(ふくしゃねつ)があり、芝生や地面に伝わり、傷めてしまうことが大いにありえるからです。

輻射熱
遠赤外線の熱線によって直接伝わる熱の事。つまり、高温の固体表面から低温の固体表面に、その間の空気その他の気体の存在に関係なく、 直接電磁波の形で伝わる伝わり方を輻射といい、その熱を輻射熱という。太陽の自然な暖かさや、薪ストーブの熱なども輻射熱によるもの。

コトバンク

「結局、輻射熱によって地面を痛めるということは同じ結果になる可能性があるじゃないか」と仰る方もいらっしゃるでしょうが、折角整備して緑豊かなキャンプ場を維持していただいているので緑を傷めず焚火をしたいものです。

尚、焚火台だけではなく焚火シートも使うと更に効果的である。

調理ができる

もちろん直火の焚火だって料理もできます。掘ったかまどに鉄の棒を2本渡し、飯盒を置いたりフライパンを置いたりして調理ができます。

しかし、安定感が悪く調理しづらい場面もしばしばあります。

その点、焚火台は専用の五徳が用意されており、調理も得意とするモデルもあります。

BBQ台を別途もっていかずに、焚火台ひとつで、焚火、調理の両方ができ、ソロキャンプでは大活躍間違いなしです。

マナーを守って楽しく焚火をしよう!

さぁ、焚火台のメリットを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

調理が出来、設営が簡単と、いろいろメリットがあると思いますが、なんといっても気軽に簡単にマナーが守れるということではないかなと思っています。

みなさんも焚火台をキャンプ場へもっていき、気軽に、安全に、マナー良くキャンプを楽しみましょう!!

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